労働福利委員会の主催により、「ストレスチェックを活用した持続可能な働きやすい職場づくり」をテーマとしたセミナーが開催されました。講師にはコントレアワークス代表の清水雄介さんをお迎えし、現代の働き方におけるメンタルヘルスの課題と、職場環境を改善する具体的な方法についてお話しいただきました。
清水さんは、コロナ禍以降にメンタルヘルスに関する不安が2倍に増加し、その状況が高止まりしている現状について指摘しました。リモートワークの普及に伴う長時間労働やコミュニケーション不足が、生産性の低下や欠勤の増加、さらには離職率の上昇といったリスクをもたらしていることが解説され、これらの課題に対応する重要性が強調されました。
セミナーでは、ストレスチェックの導入による具体的なメリットが詳しく語られました。清水さんは、その目的について「従業員が自分自身のメンタルヘルスリスクに気づくことと、企業が対策を講じて問題を未然に防ぐこと」と説明。また、ストレスチェックが正直な回答を得られる設計になっていることで、従業員のモチベーション向上にもつながりやすいと述べました。
参加者からは、「ストレスチェックを会社で導入する重要性を再認識した」「具体的な改善策を考えるきっかけになった」といった感想が寄せられました。セミナーを通じて、ストレスチェックが単なる義務的な取り組みではなく、職場全体の生産性やモチベーションを高める重要なツールであることが実感されたようです。
終了後、多くの参加者が「会社に持ち帰って導入を進めたい」と意欲的に語る姿が印象的でした。清水さんの講演は、働きやすい職場環境をつくるための第一歩となる貴重なヒントを与えたと言えるでしょう。
株式会社アイポケット 水谷 悟 氏